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プーランク :パストゥレル(1幕のバレエ《ジャンヌの扇》より) 変ロ長調 FP.45

Poulenc, Francis:Pastourelle B-Dur FP.45

作品概要

楽曲ID:151
作曲年:1927年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:牧歌
総演奏時間:2分00秒
著作権:保護期間中

解説 (1)

執筆者 : 永井 玉藻 (596文字)

更新日:2018年3月12日
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1927年4月に完成した作品。パリ在住の芸術家支援者で、銀行家の妻だったジャンヌ・デュボストからの依頼で作曲された。同年春、彼女は子供のためのバレエ作品を作ることを思いつき、その音楽を友人の作曲家たちに依頼することにした。この試みのために最終的に選ばれたのは、プーランク、ラヴェルミヨージャック・イベールアルベール・ルーセルフロラン・シュミットなどの合計10名で、それぞれが一曲を担当することになった。このうち、プーランクが作曲した8曲目が「パストゥレル」である。作品は1927年6月16日に、デュボスト邸にて、舞台装置や照明、衣装などを揃え、イヴォンヌ・フランクとアリス・ブルガの振付、ロジェ・デゾルミエールの指揮により、私的初演された。一般での初演は、1929年3月4日に、パリ・オペラ座にて、当時の総裁ジャック・ルーシェの指揮による。なお、作品にはピアノ版と小編成のオーケストラ版がある。

公開初演時に「パストゥレル」を踊ったのは、3人の女の子たちだった。当時の振付が残されているかどうかは不明だが、軽快かつリズミックな曲調と、最初の主題を基礎とするA—B—A形式の明確な曲構成は、クラシック・バレエのパ(ステップ)の連続を容易に想起させる。プーランクは1920年代から30年代にかけて、バレエ音楽の作曲家としても活躍しており、「パストゥレル」にもその一面が表れているといえよう。

執筆者: 永井 玉藻
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