ペヤチェヴィチ :即興曲 変イ長調 Op.9a
Pejačević, Dora:Impromptu As-Dur Op.9a
解説 : 西井 葉子 (350文字)
1899年、14歳頃の作品。《舟歌》Op. 4、《無言歌》Op. 5、《蝶々》Op. 6、《メヌエット》Op. 7、《無言歌》Op. 10とともに、《6つのピアノ小品集(Sechs Klavierstücke)》として、1902年ブダペストの出版社ハルモニア(Harmonia)から出版された。これら初期の作品には、メンデルスゾーンの無言歌集や、グリーグの叙情小曲集、チャイコフスキー、シューマンの小品などのロマン派の作曲家達の影響が顕著に感じられる。いずれの作品も、とてもシンプルでナイーブな作風の中に、ドラの透き通るような若く瑞々しい感性が光っている。
この《即興曲》Op. 9 (a) は、後1903年に、ドラ自身によりピアノ四重奏曲に編曲されている(《ピアノ四重奏曲》 Op. 9 (b) )。
即興曲 変イ長調 Op.9(a)
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