轟 千尋 :おつきさまのはなし
Todoroki, Chihiro:Moon Tells a Story
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:基礎2 基礎3 基礎4 基礎5 応用1
解説 : 大井 和郎 (516文字)
メロディーラインは歌と考えてほぼ間違い無いです。故に、太く、はっきりした音を出し(マルカートという意味ではなく、歌うようにという意味です)、伴奏は、さながらチェロが音を伸ばしているように弾きます。
音を伸ばすのですから、アタック音は本来不要なのですが、これがピアノという楽器の特性で、どうしても鍵盤を下ろした瞬間はアタックが来ます。解決法として、左手は可能な限りppで弾き、しかしながら、伸びている音を聴くようにします。
故に、あまりにも遅いテンポになってしまうことで、左右双方ともかなり硬い音楽に聞こえてしまいます。ある程度のテンポが無いと、アタック音がとても目立ちますし、左手の音を延ばすのも辛い作業になり、右手もシェービングが大変難しくなります。くれぐれも、遅くしすぎないように注意して下さい。
7〜8小節間は、レゾネンス(余韻)と考えます。従ってこれはメロディーラインとは考えません。この2小節間、音質を柔らかく、音量をぐっと落としてppで弾いて下さい。
おつきさまのはなし
【2025ピティナコンペ課題曲】おつきさまのはなし
検索