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ギロック :田舎の踊り

Gillock, William:Village Dance

作品概要

楽曲ID:17887
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:種々の作品
総演奏時間:0分35秒
著作権:保護期間中

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:基礎4 基礎5

楽譜情報:2件

解説 (1)

解説 : 熊本 陵平 (439文字)

更新日:2025年3月4日
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二部形式である。

A[a(1から8小節)+a(9から16小節)]

B[b(17から24小節)+a1(25から32小節)]

 

調性はニ長調。冒頭8小節の主題は二つのモティーフで構成されている。前半4小節は左手単音から始まる。2小節間のメゾフォルテから次2小節でフォルテへと変化するが低音域での変化のためフォルテになると音量だけでなく重さも感じられる。こうした変化も積極的に表現していくことでより豊かな音楽表現が得られる。後半4小節では2声となっており属調へ部分転調する。ここはドッペルドミナントから属和音で半終止しているとみなすこともできるが、7から8小節(※同様に16小節)のディクレシェンドは和声解決を意味すると考えると全終止と捉える方が妥当だと考える。楽節bでは8分音符の音階的な上下行による動きが特徴的でより滑らかで大きな動きを感じる。a1楽節では主題をユニゾン、ダブルフォルテで冒頭4小節間再現しており、29小節からはメゾピアノで一旦音量を落として最後は軽やかに終結を迎える。

執筆者: 熊本 陵平
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