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香月 修 : スペイン風のワルツ

Katsuki, Osamu : Spanish Waltz

作品概要

楽曲ID: 17959
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ワルツ
総演奏時間:1分40秒
ピティナ・コンペ課題曲2025:C級

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用5 応用6 応用7 発展1

楽譜情報:3件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (669 文字)

更新日:2025年7月21日
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この曲の分析は、

A  18小節間(8小節) 918小節間(10小節)

B 1926小節間(8小節)  2736小節間(10小節)

A  3746小節間(10小節)

となり、各セクションは8小節または10小節に分かれています。

10小節のセクションには、共通する部分が含まれます。それが、1718小節間で、これと全く同じ素材が、2526小節間、そして、3536小節間にあります。つまりは、8小節単位で進まず、10小節中のフレーズにはこの2小節が含まれ(最後のカデンツを除く)、この2小節間の1小節目にはメロディーラインが存在しますが、2小節目には存在しません。2小節目は余韻と考えます。

従って、この2小節間のアルペジオは可能な限りppで演奏し、特別な空間を作るようにします。

Bセクションでは、1923小節間は、メロディーラインはオクターブになり、ここが歌の部分ですが、24小節目の2拍目からはメロディーラインではあるものの、1923小節間よりは、重要なものとは考えません。同じく、2732小節間は、オクターブで歌の部分ですが、32小節目2拍目より、36小節間は、こちらもメロディーラインではあるものの、2732小節間よりは、重要なものとは考えません。

筆者は素材素材によって、重要なものとそうでないものの区別を付け、異なった音質で表現してみて下さい。

執筆者: 大井 和郎