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スカルラッティ, ドメニコ : ソナタ ニ長調 K.430 L.463

Scarlatti, Domenico : Sonata D-Dur K.430 L.463

作品概要

楽曲ID: 2066
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:3分10秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・コンペ課題曲2025:D級

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展1 発展2 発展3 展開1 展開2 展開3

楽譜情報:5件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (512 文字)

更新日:2025年7月21日
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アンサンブルの要素が含まれるソナタです。冒頭の表示に、Non Presto とありますので、速すぎない=落ち着きを持ったテンポで、ある種、威厳を感じて弾いて下さい。しかし曲は基本的には楽天的で、多くの「掛け合い」があります。

このソナタには多くの素材が存在します。例えば14小節間は、メインのテーマとなるのですが、このテーマの一部分だけが抜粋されたり、その抜粋された素材が他のテーマと混ざり合ったりします。例えば、19小節目3拍目から20小節目1拍目までの、3度下行するオクターブは、筆者の楽譜にはフォルテと書かれていますが、大きな編成のアンサンブル、またはtuttiのような素材ですので、これは大きく弾きますが、20小節目の23拍間は別の楽器と考え、こちらはppで弾きます。このように、素材によって、オーケストレーションをして、一つ一つの素材の音量や音質を決定し、それぞれの素材に表情をつけてみてください。そしてそれに沿って演奏してみて下さい。

執筆者: 大井 和郎

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