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アルベニス : スペイン(6つのアルブムブラット) タンゴ Op.165 ニ長調

Albéniz, Isaac : España(6 hojas de album) Tango D-Dur

作品概要

楽曲ID: 20880
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:性格小品
総演奏時間:2分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・コンペ課題曲2025:D級

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展1 発展2 発展3

楽譜情報:19件

解説 (2)

解説 : 和田 真由子 (123 文字)

更新日:2021年2月26日
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続く「タンゴ」は、曲集中最も人気の高い曲。さまざまな楽器用の編曲がなされている。

ニ長調、4分の2拍子、アンダンティーノ。心地よい揺れにのせて、南国風の旋律がのんびりとした調子で歌われていく。揺れの幅に自由な変化をもたせていくと雰囲気が出るだろう。

執筆者: 和田 真由子

演奏のヒント : 大井 和郎 (524 文字)

更新日:2025年7月21日
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Andantinoと表記がありますが、その後に何かを付け加えるとしたら、Con grazia かもしれません。優雅に、淡々と進むのですが、多少のテンポの揺れはあって構いません。2拍子で進んでいることを意識していれば、時間を取りたいところは多少取ってかまいません。

この曲では2つ気を遣う事があります。1つは非和声音の扱いで、曲中、メロディーラインには多くの非和声音が出てきますので、それを強調してください。例えば、8小節目1拍目のDは、前の小節から引っ張られている稽留音です。10小節目、1拍目のHは、倚音です。Hの下に書かれているEisが、Hと共に実におしゃれで、感情的な表現を提案しています。仮にこのHとEisをFis とAに置き換えて弾いてみて下さい。これでも曲としては綺麗ですが、色気を一気に失ってしまいますね。このHとEisはとても大事です。このように、非和声音の場所には注目し、それなりの表現をしてみて下さい。

もう1つは、装飾音の扱いです。3小節目2拍目から出てくる左手の装飾音は、装飾音らしくほぼAと同時に弾いて下さい。12小節目からの左手は今までとは異なり、今度は装飾がありません。この2つのパターンの区別をしっかり付けてみましょう。

執筆者: 大井 和郎

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