スクリャービン :10のマズルカ 第9番 Op.3-9 嬰ト短調
Scriabin, Alexander:10 Mazurkas Mazurka gis-moll Op.3-9
解説 : 山本 明尚 (193文字)
主部冒頭の下行旋律は、中音部で奏でられるシンプルなリズムと四声体による伴奏の和声と相まって、端正で洗練された雰囲気を楽曲にまとわせている。ロ長調に移る副次部分は、冒頭こそエネルギッシュだが、反復された途端にピアニッシシモとなり、主部の全体の雰囲気を形づくっている。トリオのオクターヴによって奏でられる音域の幅広い伴奏と、同じくオクターヴでせり上がっていくような旋律の進行は躍動感がある。
10のマズルカ 9. 嬰ト短調
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