作品概要
楽曲ID:22466
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分30秒
著作権:保護期間中
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分30秒
著作権:保護期間中
解説 (1)
演奏のヒント : 杉浦 菜々子
(520 文字)
更新日:2025年6月18日
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演奏のヒント : 杉浦 菜々子 (520 文字)
更新日:2025年6月18日
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「Tempo di Minuet」の指定に従い、古典的な舞曲の形式を踏まえたA–B–A’の三部構成で書かれています。落ち着いたテンポの中に、端正で繊細な旋律が流れ、バーバーの若き日の感性が丁寧に表現されています。
中間部Bでは、「poco più mosso e con spirito(少し動きを増して、生き生きと)」という指示があり、表現に変化が求められます。ここでは、Aのメロディーが左手に移され、右手ではベートーヴェンの「メヌエット第2番 ト長調 WoO.10」の中間部が引用されており、ユーモアを感じさせる洒落た趣向となっています。異なる音楽世界が交差するような面白さがあり、遊び心を大切にしながらも音楽の流れを損なわないよう、バランスを意識した演奏が求められます。
Bの末尾、26小節目からは音楽がドラマチックに高まりを見せ、クライマックスを迎えます。続く31小節目から再びA’へと戻り、メロディーは3度の重なりによって奏され、音楽に豊かさと充実感が加わります。冒頭の簡潔な響きに対して、最後にはより深みのある表現へと導かれていく構成が印象的です。全体としては古典的な形式に則りながらも、バーバーらしい感性とウィットが光る一曲です。
執筆者:
杉浦 菜々子
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