プロコフィエフ :風刺(サルカズム) 間のびしたアレグロ Op.17-2

Prokof'ev, Sergei Sergeevich:Sarcasms "Allegro rubato" Op.17-2

作品概要

楽曲ID:22896
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:種々の作品
総演奏時間:1分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 山本 明尚 (228文字)

更新日:2020年12月24日
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1913年の作。「ルバート」と指示されている揺れ動くテンポや、和声とアルペッジョが歯切れよく往来するような構成が、協奏曲の即興的なカデンツァを思い起こさせる。譜面をみると、並行五度による和声が印象派を想起させ、スクリャービンとの和声語法のアプローチとの類似性を指摘する者もいる。しかし、「ペダルを用いず」と指示されている他、実際に響きを耳にすると、対斜や不協和音程の衝突をより強調するように構築されており、意図的にぎこちなさが演出されているように思われる。

執筆者: 山本 明尚

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