ベートーヴェン :6つのバガテル 第3番 Op.126-3 変ホ長調
Beethoven, Ludwig van:6 Bagatellen Nr.3 Es-Dur Op.126-3
解説 : 鐵 百合奈 (201文字)
Andante 歩く速さで
Cantabile e grazioso 歌うように、そして優雅に
第1・2番のト調から、長3度下の調である変ホ長調が設定されている。中期のピアノ・ソナタの緩徐楽章を思わせる楽想から始まり、Bのオクターヴによる保続音の後、薄布を翻すようなカデンツァが現れ、それからは浮遊する後期の語法で書かれている。透徹した煌めきが天上の音楽のようで、この上なく美しい。最後は残り香が儚く漂う。
6つのバガテル 3. 変ホ長調 op.126-3
検索