ムソルグスキー : 組曲「展覧会の絵」 8.カタコンブ-ローマ時代の墓
Mussorgsky, Modest Petrovich : Tableaux d'une exposition No.8 "Catacombae - Sepulcrum romanum"
作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:組曲
総演奏時間:2分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
解説 (2)
解説 : 伊藤 翠
(330 文字)
更新日:2019年1月6日
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解説 : 伊藤 翠 (330 文字)
カタコンベとは、ローマ時代に弾圧されたキリスト教徒の地下の墓場のことである。ハルトマン自身が灯をともしながらその中を調べている様を描いた絵によったと考えられているが、その絵が実存したかどうかは不明である。しかし、第4曲にも通じるような重々しい和音の連続には、どこか不気味で時に怒りさえ描写されているように感じる。強弱の変化が幅広く、30小節の短い曲でありながら、印象深い余韻を残している。
これに続くのが、「死せる言葉を以て死者と共に」と題された部分である。《プロムナード》の変形であるが、《カタコンベ》の余韻から逃れがたい気持ちが表現されているのだろう。重苦しい 気分の和声から、右手のトレモロを響かせつつ次第に明るい和声へと展開していくところが印象的である。
解説 : 齊藤 紀子
(208 文字)
更新日:2019年1月6日
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解説 : 齊藤 紀子 (208 文字)
カタコンブとは、地下に掘られた共同墓地のことである。ローマと明記されているものの、この曲のインスピレーションとなった絵は、パリのカタコンブをランタンの光をあててじっと見つめるガルトマン自身が描かれたものと考えられている。ラルゴの指示がなされたこの曲は、4分の3拍子で書かれ、付点2分音符を主体としている。また、しばしばフェルマータを伴う。ディナーミクの変化は幅広く、僅か30小節の曲でありながら、印象深い余韻を残す。
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