リスト :3つの演奏会用練習曲 「かろやか」 S.144/2 R.5 ヘ短調
Liszt, Franz:Trois études de concert "La leggerezza" f-moll S.144/2
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:発展1 発展2 発展3 発展4 発展5 展開1 展開2 展開3
解説 : 上山 典子 (268文字)
クアジ アレグレット、ヘ短調、3/4拍子。この曲にもやはり即興風の、10小節からなる序奏が付いている。「Quasi allegretto」と珍しいテンポ表示の主部は、左右ともに3連符の連なりから成る旋律で開始する。その後、この旋律が一種の変奏を重ねて6連符、7連符、9連符となり、浮遊するような、幻想的な拍子感覚を生み出す。最終的には極めてピアニスティックで技巧的な16分音符の半音階旋律となる。第1曲同様に多くの転調が行われるが、調号が変更されることはなく、すべて臨時記号で対応される。結尾はピカルディ終止、ヘ長調の主和音で終える。
3つの演奏会用練習曲 2. ヘ短調「かろやか」
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