ヘンデル :組曲(クラヴサン組曲第1集から) クーラント HWV430
Händel, Georg Friedrich:Suite Couraute HWV430
演奏のヒント : 大井 和郎 (409文字)
曲の流れを大きく見て、然るべき音色と音量を与えてください。前半、E-durで始まり、1~8小節間で最高音のEに2小節目で達します。そして徐々に下行して、8小節目でオクターブ低いEに達しますのでここをカデンツの部分=分岐点とします。
ここから先fis-mollのインスピレーションがあり、9小節目で前半最高音のfisに達し、左手はそこに重厚な和音がありますので、テンションは高まります。そしてそこから下行して、12小節目でh-mollに転調し、シークエンスと共にソプラノは半音階的進行で上行し、16小節目で再び最高音のfisに到達します。
9小節目にもfisはありましたが、長いシークエンスを経て、半音階的に上行して到達した16小節目のfisの部分が、最もテンションが高くなるピークポイントとします。前半は最終的にH-durで終わります。
このような分析方法で後半も同じように、ピークポイントを決定し、強弱を分配してください。
組曲(クラヴサン組曲第1集から) 3. クーラント
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