プッチーニ :小さなワルツ
Puccini, Giacomo:Piccolo Valzer
執筆者 : ピティナ・ピアノ曲事典編集部 (370文字)
1894年9月に"Armi ed Arte"(武器と芸術)という雑誌の特別記念号に発表された。甲騎兵ウンベルト一世へ、戦旗を手渡す記念行事の際に多くの音楽家や作家たちに寄稿の声がかけられたのである。(中略)
この作品はプッチーニが釣りをしたマッサチュッコリ湖での、ボートが波に揺れる印象を持って作曲された。後に、オペラ「ボエーム」の中でムゼッタのアリアとして使われ、最も知られているアリアの一つとして広く親しまれている。しかし原曲がピアノ作品であることを知る一はほとんどいないであろう。
大変魅力的な官能美に包まれたメロディーが展開されるオリジナルのこのピアノ曲では、ゆったりとした"波の揺れにのって"と指示されていたが、オペラ[ボエーム]のムゼッタのアリアとして使われた時は、大きく表情が変わりセクシーな姿を見せて華やかに歌われるようになる。
小さなワルツ
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