ヘンデル :パルティータ(組曲) アルマンド HWV444

Händel, Georg Friedrich:Partita(Suite) Allemande HWV444

作品概要

楽曲ID:30347
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:アルマンド
総演奏時間:5分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (500文字)

更新日:2024年9月16日
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厳かなムードにさせられるアルマンドです。決して楽天的ではありませんが、美しさがあります。主に2声で進行し、時折3声以上になります。前半はc-mollから始まり、8小節目でEs-durのカデンツを迎え、16小節目、g-mollのピカルディー終止でおわります。

このアルマンドは、調性によって音質を変えることが重要です。前半は厳しいc-mollの響きに対して、柔らかなEs-durのセクション、そしてテンションがあがるg-mollのセクションと音質を振り分けましょう。

後半、ハーモニックシークエンスが始まり、調性は落ち着かずに目まぐるしく変わります。26小節目辺りからc-mollに戻り始め、28~29小節間、ナポリの6を思い浮かばせる不安定なムードが続きます。後半は30小節目がピークポイントとしてください。

ハーモニックシークエンスであっても、セクション毎にカラーを変えます。

例えば17~18小節間はc-mollのドミナントを感じさせ、19~20小節間はf-mollを感じさせます。カデンツこそありませんが、ここでも音色や音量の変化を付けるようにして、聴き手に判りやすい演奏になるように心がけてください。

執筆者: 大井 和郎
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