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ヘンデル :組曲 アルマンド HWV 449

Händel, Georg Friedrich:Suite Allemande HWV 449

作品概要

楽曲ID:30378
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:アルマンド
総演奏時間:3分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (528文字)

更新日:2024年9月16日
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まずテンポですが、17小節目3拍目右手からスタートするトリルと32分音符の素材に対し、聴いていて焦燥感を与えるようなテンポではないテンポに設定してください。この部分が余裕を持って聴けるようにしますので、わりと遅めのアルマンドとなって良いと思います。

次にこのアルマンドは、ほぼ2声か3声で書かれていますが、2声の部分と3声の部分は明白に分かれていて、2声の部分に関してはそれほど気を遣わなくても良いのですが、3声の部分に関しては声部の独立が欲しいところです。

前半は全ての小節が3声で書かれています。この際に、アルトの部分(ソプラノとバスの間にある声部)は、時にヘ音記号、時にト音記号に書かれていますが、特にソプラノと混同されやすい位置にあります。5小節目や9小節目などは特にソプラノとの区別が付けにくい部分です。

助言としてですが、全てのアルト部分はppで演奏してみてください。そうして他の声部との区別を付けてみて下さい。

また、突然重厚な和音が出てきますが、状況に応じ、音数の分だけ音量が増して不自然に感じる部分があったら、和音の音量を落としてください。例えば、筆者の個人的な見解になりますが、10小節目3拍目を1拍目よりもフォルテで弾くのは不自然に感じます。

執筆者: 大井 和郎
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