ヘンデル :組曲(クラヴサン組曲第2集から) クーラント HWV 440

Händel, Georg Friedrich:Suite Courante HWV 440

作品概要

楽曲ID:30399
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:クーラント
総演奏時間:1分40秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (391文字)

更新日:2024年8月18日
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上品なクーラントです。テンポは、忙しさを感じさせない方が魅力的に聞こえるような気がします。前半・後半ともにピークポイントはありますが、そこまで圧迫するようなピークポイントではありません。しかし奏者はピークポイントを把握し、方向性を失わないようにしてください。

前半、メロディーラインは6小節目の右手Fまで上行し、そこから下行します。そのあと再び上行し、16小節目において右手のGまで達します。この16小節目が前半のピークポイントとなります。

後半、B-durで始まり、すぐにg-mollに転調、28小節目1拍目でg-mollのピカルディー終止を迎え、すぐにc-mollに転調します。30小節目、メロディーラインがGに達する近辺が最もテンションが高まります。後半のピークポイントは、音の高さでは無く、転調した調のテンションの高さとお考え下さい。その後はB-durに戻り穏やかに終わります。

執筆者: 大井 和郎
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