ヘンデル :組曲(クラヴサン組曲第2集から) 前奏曲 HWV 434

Händel, Georg Friedrich:Suite Prelude HWV 434

作品概要

楽曲ID:30402
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:1分50秒
著作権:パブリック・ドメイン
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (556文字)

更新日:2024年8月18日
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このプレリュードは即興的要素を要求されるプレリュードですが、作曲家が4/4の拍子記号を決めているからには、それなりに拍を把握して可能な限りその拍子したがって下さい。例えば7小節目、1拍目4分音符、2拍目8分音符2つ、3~4拍間2分音符で書かれていますので、それが聴衆にもクリアーに伝わるように演奏します。

そして正しい音価で演奏したいところなのですが、例えば1小節目、バスのBからトップのFまでをアルペジオにしたところで、行って帰ってくるまで全音符分の長さを保つことは大変に難しいです。仮にそれが出来たところで、アルペジオの速度は相当遅くなるはずです。

そこで、この7つの音を行ったり来たり、繰り返したりすることで、全音符分の時間を稼ぐ様にします。または、最初のバスの音だけを長めに伸ばしてからアルペジオをスタートさせるなど、工夫をしてみて下さい。

仮に1~6小節間が、テンポの速い演奏によってアルペジオが楽になるのであれば、7小節目は下から上に行く1方通行のみで素早く(縦の音をほぼ同時に)演奏するようにしてみて下さい。

8小節目以降、4/4で書いてあるところもあれば、そうでないところもあります。4/4で書いていないところに関しては、少なくとも1拍目だけは把握してください。そうすることで全体のテンポを統一できます。

執筆者: 大井 和郎
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