ヘンデル :ソナタ トリオ HWV 578

Händel, Georg Friedrich:Sonata  Trio HWV 578

作品概要

楽曲ID:30406
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:1分50秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (506文字)

更新日:2024年6月17日
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この第2楽章に関する筆者からの助言は些か個人的な見解にもなり得ます。タイミングの問題になるのですが、筆者は、音楽を聴いている人達が頭の中でカウントして聴いている人達もいると考えており、その人達のカウントを崩してしまうような演奏は好ましくないと考えております。故に、特に遅いテンポの楽章は、そのタイミングを正確に再現してほしいものです。これがまず1つ大切なこと。

加えて、このトリオはフレーズが2小節単位で進行します。例えば前半8小節間は、2小節ずつ、4つのフレーズがあると考えます。1つ目のフレーズは1小節目2拍目の最高音Fを頂点に下行します。2つ目のフレーズはGナチュラルが出てくることにより、C-durを印象づけるフレーズですので、音は1つ目のフレーズよりも高い位置にあるものの、和声的にはそれほどテンションの高くないフレーズとも考えられます。

3つ目のフレーズは最高音であるBまで達し、和音は減3和音を使っている、テンションの高いフレーズと考え、4つ目は偽終止で終わる、こちらも決して安定していないフレーズですね。

これら2小節単位で進行するフレーズを、それぞれの状況に合わせて強弱や音質を決定してみてください。

執筆者: 大井 和郎
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