わずか11小節分しかないジーグです。前半・後半と分かれています。前半4小節は2小節ずつに分けることでd-mollとF-durと分けることが出来、強弱をつけるのも難しくはありません。
問題は後半7小節です。筆者の独断になってしまいますが、8小節目と9小節目はどうしてもペアとしたく、下行形シークエンスです。6小節目と7小節目もペアでありたいところです。a-mollのセクションで、カデンツも明白だからです。
最後の10小節目と11小節目もd-mollの〆としてペアであるべきです。そうなると、5小節目のみが宙に浮きます。この5小節目を、6~7小節間と無理矢理一緒にしてしまうのも、不自然な感じもしますが、5小節目は、1~2拍間がF-dur、3~4拍間がC-dur、そしてa-mollに転調していく、いわば橋渡し的存在と考えます。
F-durは3小節目から始まり、5小節目でその流れを受け取りつつ音量をあげ、6小節目もクレシェンドで、7小節目a-mollに入ると自然な流れとして聴かせることができます。ここから先は、2小節単位で強弱を決定してください。