ヘンデル :組曲(クラヴサン組曲第1集から) アダージョ HWV 427

Händel, Georg Friedrich:Suite Adagio HWV 427

作品概要

楽曲ID:30438
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:1分20秒
著作権:パブリック・ドメイン
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (478文字)

更新日:2024年7月15日
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これほど多くの装飾音が付けられ、テンポがアダジオとなると、どうしても曲の輪郭が見えず、どうまとめて良い物か解らなくなってしまいます。このようなタイプの曲は、装飾音を全部外し、ソプラノのみをかなり速いテンポで弾いてみると曲の輪郭がよくわかります。

冒頭から、AE F D DCis D と、4小節目1拍目のDまでで一区切り付けます。そこから3拍目C H AE DABH C とここまでで一区切りにします。

この2つ目のフレーズは5小節目でショッキングな、半ば強引な転調でa-mollに転調し、d-mollに移り、そこから多くの調のインスピレーションがありますが、9小節目でF-durのドミナントとします。

そこから先、CFFE DGGF と上行形シークエンスでテンションをあげ、E D CB A GFEAEFBA GA A と最後は原調のd-mollドミナントで終わります。

このような、ソプラノラインだけ抜粋して速いテンポで演奏する事で曲の骨格が判ります。あとは、これを参考に、ピークポイントや、落ち着く部分、カデンツなどを決定し、それぞれに強弱を与えてください。

執筆者: 大井 和郎
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