アーティキュレーションと強弱によって、上品になったり、荒々しくなったりと変化できるジーグです。ほぼ殆どの拍の頭に音符が来ていますので、拍を刻む事は自然な成り行きと考え、横に滑らかに流すよりは、縦割りを前提でリズミカルな音楽を作る方向で考えます。
方向性も実に自由に付けることができます。例えば7小節目の1拍目には突然和音が現れますが、音高を考えたとき、3小節目の3拍目Eを頂点としてそこから徐々に下行してその和音にたどり着くと考えた場合は、和音は小さめに、軽く演奏します。
逆に、4小節目以降、下行しているのにも関わらず、クレシェンドをかけて7小節目の和音に到達すると考えた場合は、和音は然るべき音量で弾いて下さい。
以降、全てのフレーズにおいてカデンツを探し、そこに向かってテンションを高めたり、衰退したりします。カデンツは和音や休符があるとは限りません。例えば、34小節目1拍目はG-durのカデンツと見なして良い場所です。
このような分割方法で曲をいくつかに分け、方向性を付けてみて下さい。