ヘンデル :組曲(クラヴサン組曲第1集から) ジグ HWV 432

Händel, Georg Friedrich:Suite Jig HWV 432

作品概要

楽曲ID:30459
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:1分20秒
著作権:パブリック・ドメイン
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (469文字)

更新日:2024年8月18日
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前半・後半共に下行形シークエンスが多く見られるジグです。特徴的なのは、ポリフォニックな動きをしていた左手が突然和音に変わる部分です。

前半1小節目1~3小節間、g-mollで進みます。1小節目の4拍目のGを山のてっぺんと考えそこから下行していき、3小節目3拍目でカデンツと考えます。そこからこのジグの最高音Bに4小節目の3拍目で達します。

この時、音量は控えるようにします。g-mollに対してのB-durという調性故の理由もありますが、5小節目3拍目から左手が和音に変わり、ここから1拍毎テンションを上げて行くので、4~5小節間はまだセーブして大人しくしておきます。

6~7小節間、テンションを上げ、8小節目、B-durの終止形ですが、左手にオクターブがあること等から、最後までテンションを緩めずに前半を終わります。

後半、B-durからd-moll、16小節目からg-mollに戻りつつ、4拍目から左手は再び和音に変わり、1拍毎にテンションを上げ、前半と同じように19小節目(最後の小節)がピークポイントになるように音量を上げてみてください。

執筆者: 大井 和郎
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