モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第1番 第3楽章 K.279 K6.189d
Mozart, Wolfgang Amadeus : Sonate für Klavier Nr.1 Mov.3 Allegro
作品概要
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:3分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:発展1 発展2 発展3 発展4 発展5
楽譜情報:9件解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(612 文字)
更新日:2025年7月21日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (612 文字)
この第3楽章で重要なポイントは2つあります。1つは拍の認識です。2拍子ですが、いつでも、如何なる場所でも、2拍子を意識し、前のめりにならないようにしなければなりません。25小節目のような、HHHHとか27小節目の様なGGGGなど、同じ音が4つ続く小節が多くあります。ここで拍を認識しないと、前のめりに聴こえてしまい、音楽が落ち着き無くなります。
加えて、このような同じ音の連続する場所は、ピアノに取っては別の意味で大変気をつけなければならない場所で、それは方向性の問題です。例えば25小節目の場合。26小節目のEに向かいたく、このEがゴールの音になります。そのとき、25小節目のHHHHを全て同じ音量で弾いてしまうと、音楽が大変硬く聞こえます(これはピアノの特性です)。従って、ゴールの音に向かって少しずつ、本当に微妙にクレシェンドをかけていくのですが、その時に拍の認識を怠りがちになりますので、注意して下さい。
もう1つのポイントはバランスの問題です。例えば、34〜36小節間、右手と左手をよく見ると、6度の関係になっています。6度の時は特に、下の方の声部を抑え気味に弾くことをお勧めします。下の方の声部が大きすぎると硬く聴こえる原因になるからです。
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