モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第14番 第2楽章 K.457
Mozart, Wolfgang Amadeus : Sonate für Klavier Nr.14 Mov.2 Adagio
作品概要
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:7分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
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楽譜情報:8件解説 (2)
解説 : 岡田 安樹浩
(196 文字)
更新日:2019年3月5日
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解説 : 岡田 安樹浩 (196 文字)
第2楽章 変ホ長調 4分の4拍子
主題が回帰するたびに変奏されるという、モーツァルトのクラヴィーア楽曲に典型的な緩叙楽章である。そして、属調主題(第8小節~)は半音階的装飾音を多く含んでいる。
最初の主題回帰(第17小節~)に続いて、下属調の変イ長調であらたな楽想があらわれる(第24小節~)。急速な音階の上下行や分散和音などを経て、さらなる装飾が施されたかたちで主題が回帰する(第41小節~)。
演奏のヒント : 大井 和郎
(766 文字)
更新日:2025年7月21日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (766 文字)
アリアですが規模が大きく、ドラマティックな部分も多くあり、最終的には37〜40小節間をこの第2楽章のピークと考え、ここに向かって34小節目辺りから、徐々にテンションを高めていきます。
この楽章の注意点は、リピートされる音の扱いです。同じ音が2回以上続く場合は、決して同じ音量や音質にならないように気をつけて下さい。例えば、冒頭、1小節目、2拍目も右手、GG と3拍目の頭もGですので、Gが3回続くことになりますが、出来る事であれば3拍目のGに向かって2拍目から少しずつ微妙に音量を変えて行き、3拍目に達するようにし、この3つのGが全部同じにならないようにします。
粗が目立つリピートの音とそうでもない音があります。例えば、4小節目2拍目のセミスタッカートのGGGGは、軽く弾けばそこまで音量を変える必要もありません。
目立つのは10小節目の3拍目、AGG とかで、この場合、Aは非和声音になりますので、Aの隣のGが解決音になり、これはAよりも弱く、軽く、スラーが付いていますので、短く切ります。しかし3拍目裏拍のGは、長い音符ですし、こちらのGのほうが、その前のGよりも強く(強くと言ってもフォルテではなく、含みを持たせるという意味です)弾く様にします。同様に、11小節目、1拍目、Es Es そして、2拍目、Esがタイで伸びているものを除けば、3つ入って来て、3拍目非和声音のCisに向かいます。Cisに達したら力を抜いて、次のDを弱く弾く様にします。
これら、「リピートされる音」は下手をすると音楽を平坦にし、硬くきこえさせる要因となりますので、ご注意下さい。
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