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モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第3番 第2楽章 K.281 K6.189f

Mozart, Wolfgang Amadeus : Sonate für Klavier Nr.3  Mov.2 Andante amoroso

作品概要

楽曲ID: 30490
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:7分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展1 発展2 発展3 発展4 発展5

楽譜情報:9件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (852 文字)

更新日:2025年7月21日
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美しいアリアです。ペダルの使用法によって激変する曲でもありますので、色々試してみてください。例を述べます。

17小節間、13小節間の3度や、46小節間のオクターブをスムーズに繋げるために、ペダルを使います。1拍毎と考えます。8小節目ペダル無し。911小節間、1拍目の和音をドライにしないために1拍目のみペダルを使用しても構いません。1215小節間、右手アルペジオのアーティキュレーションを守るために、ペダルはあえて使用しません。左手のオクターブは、チェロなどの、低音を演奏する楽器をイメージし、特に繋げる必要もありません。フォルテも、そこまでフォルテにしなくても、十分です。

1626小節間、女性のアリアが始まりますので、ペダルを多く使います。左手1拍目のバスの音を小指でのばしつつ、右手が濁らない様に、綺麗にペダルを入れてみてください。2731小節間、ペダルを使いません。27小節目、再びチェロなどをイメージしてオクターブを弾きます。2831小節間、異なった楽器の編成と考えます。28小節目1拍目と30小節目1拍目のオクターブは、チェロと考えます。それぞれ2拍目から異なった楽器が始まりますが、その時に、1拍目のチェロの部分をほんの少しだけ2拍目に重ねることで、ポリフォニー的な効果が出ます(アンサンブルに聞こえます)。

さて、3242小節間、ペダルは自由ですが、筆者であれば使います。メロディーラインが歌の部分だからです。ペダルを使わなくても良いのですが、例えば、39小節目とか、40小節目のように、右手がオクターブになる部分は、スムーズに繋げるために、ペダルを使用してください。

4346小節間、ペダルを使わずに進みます。ここでもフォルテと書いてありますが、音数も多いので、そこまで大きくしなくても大丈夫です。

執筆者: 大井 和郎

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