モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第3番 第3楽章 K.281 K6.189f
Mozart, Wolfgang Amadeus : Sonate für Klavier Nr.3 Mov.3 Rondeau-Allegro
作品概要
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(647 文字)
更新日:2025年7月21日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (647 文字)
大変明るく、楽しく、そしておしゃれな第3楽章です。まずこの楽章は、3連符と 4分音符または8分音符が交代交代で登場するため、拍を失いやすい楽章です。故にテンポは極めて正確に弾き、1つだけのテンポとしてください(箇所箇所でテンポが変わらないようにしてください)。その上で、休符のタイミングを厳格に守ってください。
例えば65小節目のような箇所でも、1拍目裏拍の和音は4分音符の分を正確に伸ばし、フェルマータもきちんと数え、フェルマータが終わった瞬間から8分音符を1つ数えて2拍目最後の音を弾くようにします。70〜71小節間には、休符が多くありますが、これもきちんと数えてから次に進むようにします。
この第3楽章には、多くの非和声音があり、強拍の位置に来る経過音が大変多く見られます。冒頭2小節目間もそうですし、3小節目の右手、AG GF FEs EsD は、それぞれスラーの最初音が非和声音で、次の音が解決音になります。AGと弾いたとき、Gは力を抜くように。同じく、GF FEs EsD DC も1つ目の音に少しだけアクセント、2つめの音は軽く切り、1つめの音よりも弱く弾き、この秩序を守りながらディミヌエンドして行きます。2つの音のペアをユニット毎に切って弾きますので、ヴァイオリンのボーイングと考えても構いません。
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