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モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第5番 第1楽章 K.283 K6.189h

Mozart, Wolfgang Amadeus : Sonate für Klavier Nr.5  Mov.1 Allegro

作品概要

楽曲ID: 30498
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:5分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用7 発展1 発展2 発展3 発展4 発展5

楽譜情報:9件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (642 文字)

更新日:2025年7月21日
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まず、これは古典派時代の作品ですので、テンポは1つにして、指揮者が指揮をする音楽と考え、箇所箇所によってテンポが異なるのではなく、常に3拍子を数えながら演奏し、テンポが乱れることが無いようにします。加えて、休符はとても大切な要素で、絶対に無視をしてはいません。休符は厳格に守るようにしてください。

この楽章は、基本的に女性歌手の歌と考えて構いません。歌となる部分が多く出てきます。2326小節間はまさにその部分です。そして、2730小節間も歌をイメージします。実際問題、こんなに速い動きの16分音符の速さでは歌う事はできませんが、それでも歌をイメージして弾きます。4044小節間なども、とてもおしゃべり好きな女の人が、間髪入れずに、相づちを打つタイミングさえも与えないように、ペラペラと喋り続けるようなイメージです。

4547小節間は、そのような歌という意味では、最も難しい小節間かもしれないです。2重唱と考えても良いのですがとにかく、裏拍に音符が来ていますので、声部を独立させることが大変難しい小節間です。アルトを可能な限りppで弾き、ソプラノを際立たせることで、声部の独立を目指してください。

全体的にスケールはそれほど大きくない楽章です。深刻な要素は皆無に等しく、極めて楽天的な気持ちで弾いて下さい。

執筆者: 大井 和郎

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松本 麗楽(入選)