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モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第6番「デュルニツ」 第2楽章 K.284 K6.205b

Mozart, Wolfgang Amadeus : Sonate für Klavier Nr.6 'Dürnitz' Mov.2 Rondeau en Polonaise-Andante

作品概要

楽曲ID: 30502
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:5分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展1 発展2 発展3 発展4 発展5

楽譜情報:9件
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解説 (2)

解説 : 稲田 小絵子 (110 文字)

更新日:2021年2月26日
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アンダンテ、イ長調、3/4拍子。ロンド形式。オリジナル版には「ロンドー・アン・ポロネーズ(ポロネーズ風ロンド)」という楽章表示がみられる。主題のポロネーズのリズムは提示されるごとに装飾され、優雅な変奏の様相を帯びてくる。

執筆者: 稲田 小絵子

演奏のヒント : 大井 和郎 (742 文字)

更新日:2025年7月21日
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これは、女性が独唱するアリアですので、歌手が歌っていうことを想定します。そして歌の部分、オーケストラの部分、とはっきり分けることで、曲の構成が理解出来ます。まず基本のテーマを覚えます。18小節間が、基本のテーマとします。

12小節間 歌の部分は1小節目ト音記号に書かれていて、2小節目の1拍目表拍のAで終わります。裏拍から始まる、E Dis E D Cis は、木管楽器などのオーケストラの楽器と考えます。オーケストラの部分は2小節目で終わり、3小節目から再び歌の部分になり、3小節目ト音記号から4小節目表拍のDまでとします。4小節目1拍目裏拍から再びオーケストラが来て、歌は5小節目から再開され8小節目までブレークなしで続きます。これを基本形とします。

後にこのテーマはヴァリエーションになりますが、多くの音に惑わされず、テーマを認識して下さい。そして歌の部分、オーケストラの部分と弾き分けます。

この楽章は、相当音価の低い音が出てきます。32分音符や16分音符の3連符などです。しかし基本はAndanteという事を忘れないようにします。しかしながら、これらの細かい音符を弾いたときに、焦燥感が生じないテンポを選びますと、今度は音価の高い音符で書かれている小節が不自然な流れになります。助言として、この第2楽章は、基本的なテンポは設定するものの、限りなく「ロマン派に近い」、「テンポを自由に揺らす」位が丁度良い楽章とお考え下さい。そうする事で、流れが自然になりますし、音価の違いもさほど気にならなくなります。

執筆者: 大井 和郎
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