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モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第9(8)番 第1楽章 K.310 K6.300d

Mozart, Wolfgang Amadeus : Sonate für Klavier Nr.9 Mov.1 Allegro maestoso

作品概要

楽曲ID: 30504
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:5分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・コンペ課題曲2025:E級

ピティナ・ピアノステップ

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楽譜情報:15件
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解説 (3)

解説 : 岡田 安樹浩 (277 文字)

更新日:2019年3月5日
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第1楽章 イ短調 4分の4拍子 ソナタ形式

「マエストーソMaestoso」の指示のもと、和音の連打の伴奏の上に付点リズムを特徴とする主要主題で楽章は開始される。副次主題(第23小節~)は平行長調で提示され、絶え間ない16分音符の動きが、移行部(第35小節~)からコーダ(第45小節~)までを支配する。

後半部分は、前半部分を終止したハ長調で開始され、主要主題の動機がホ短調、イ短調、ニ短調で展開される。移行部の動機を挟み、半音階上行から主要主題の再現(第80小節~)へ一気になだれ込む。副次主題(第104小節~)以降も主調であるイ短調となって楽章を閉じる。

執筆者: 岡田 安樹浩

演奏のヒント : 大井 和郎 (603 文字)

更新日:2025年7月21日
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多少厳格な部分もありますが、多くの楽天的な傾向も見られる第1楽章です。この第1楽章で気をつけなければならないのは、くれぐれも、「ペダルを使い過ぎない」ことです。ペダルによって多くのアーティキュレーションが判らなくなりますし、16分音符は濁りが生じることになります。例えば冒頭、左手の8分音符に対してペダルを多く踏む奏者がいます。それはそれで1つの考え方とも思いますが、どの楽器が冒頭の左手部分を演奏しているのかと考えたとき、例えば弦楽器が短く8分音符を弾くイメージはとても自然に浮かんできます。

この部分でペダルを控える理由は右手にもあります。例えば10小節目1拍目の右手、A Gis は、スラーが書かれていますので、Gis1度切ってしまい、それから改めて2拍目でGisを弾きます。しかしこれがペダルで伸ばされてしまっていたら、このスラーの意味が無くなってしまいます。

2327小節間は全くペダルが要りませんし、それ以降も左手の2声を繋ぐ目的のみでペダルを用います。32〜37小節間も全くペダルは要りません。

ペダル必要な箇所は多くありますが、くれぐれも、16分音符の濁りに気をつけ、ペダルは控えめにした方が、多くの利点があります。

執筆者: 大井 和郎

解説 : 岡田 安樹浩 (256 文字)

更新日:2021年3月1日
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「マエストーソMaestoso」の指示のもと、和音の連打の伴奏の上に付点リズムを特徴とする主要主題で楽章は開始される。副次主題(第23小節~)は平行長調で提示され、絶え間ない16分音符の動きが、移行部(第35小節~)からコーダ(第45小節~)までを支配する。

後半部分は、前半部分を終止したハ長調で開始され、主要主題の動機がホ短調、イ短調、ニ短調で展開される。移行部の動機を挟み、半音階上行から主要主題の再現(第80小節~)へ一気になだれ込む。副次主題(第104小節~)以降も主調であるイ短調となって楽章を閉じる。

執筆者: 岡田 安樹浩

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