モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第9(8)番 第2楽章 K.310 K6.300d
Mozart, Wolfgang Amadeus : Sonate für Klavier Nr.9 Mov.2 Andante cantabile con espressione
作品概要
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:10分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:発展4 発展5 展開1 展開2 展開3
楽譜情報:12件解説 (3)
解説 : 岡田 安樹浩
(184 文字)
更新日:2019年3月5日
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解説 : 岡田 安樹浩 (184 文字)
第2楽章 ヘ長調 4分の3拍子 ソナタ形式
第1楽章のイ短調に対して、平行長調の下属調であるヘ長調が選択されている。
アンダンテ楽章であるが、2部分制で、属調の副次主題(第15小節~)とその主調再現(第68小節~)をもっており、明確なソナタ形式である。しかし、音階や装飾的なパッセージに彩られており、これまでのソナタの中間楽章と性格的には同様の傾向を示しているといえよう。
演奏のヒント : 大井 和郎
(679 文字)
更新日:2025年7月21日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (679 文字)
アリアの楽章です。女性歌手のソロになります。器楽的解釈では無く、歌的に考えて下さい。この楽章はテンポが重要かも知れません。アンダンテとかいてあるものの、Adagioと書いてあっても違和感はないほどゆっくり進まなければならなく、それは後々に、細かい音符が多く出てくるからで、12小節目や27小節目を弾いたとき、焦っている、あるいは急いでいる感じが出ないテンポに設定してください。
これらの、細かい音符がぎっしりと並ぶ小節を弾いたとき、ゆったりしたテンポは選べても、今度は1小節目の様な、音価の大きい音符で書かれている小節が間延びする可能性はあります。このようなとき、例えば1小節目は、普通に緩やかなテンポで弾き、先ほどのような12小節目や27小節目に至って、その部分だけ、若干テンポを落とすという考え方もできます。
勿論、テンポは一貫して1つである事が望ましく、基本的には1つのテンポ設定になるのですが、この楽章は、テンポルバートを使うロマン派の演奏に近い演奏でも違和感がありません。むしろ魅力的になります。例えば37〜42小節間などは、前へ前へ動いていかなければならない小節間で、ここでテンションを高めていかなければならないのですが、基本のテンポを守ってしまうと、テンションを高めることが出来ません。勿論、若干のテンポの差ではありますが、状況状況に応じて、変化させて構わないと思います。
解説 : 岡田 安樹浩
(163 文字)
更新日:2021年3月1日
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解説 : 岡田 安樹浩 (163 文字)
第1楽章のイ短調に対して、平行長調の下属調であるヘ長調が選択されている。
アンダンテ楽章であるが、2部分制で、属調の副次主題(第15小節~)とその主調再現(第68小節~)をもっており、明確なソナタ形式である。しかし、音階や装飾的なパッセージに彩られており、これまでのソナタの中間楽章と性格的には同様の傾向を示しているといえよう。
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