モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第15(18)番(アレグロとアンダンテ) 第1楽章 K.533(K.494)
Mozart, Wolfgang Amadeus : Sonate für Klavier Nr.18 (Allegro und Andante) Mov.1 Allegro
作品概要
解説 (2)
演奏のヒント : 大井 和郎
(625 文字)
更新日:2025年7月21日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (625 文字)
極めて楽天的な傾向の第1楽章です。この第1楽章は二人の歌手の掛け合いとお考え下さい。それは、女性と男性 でも良いですし、ソプラノの女性とアルトの女性でも構いません。いずれにせよ二人のキャラクターを決めておきます。判りやすくするために現時点で、女性と男性としておきます。
例えば女性が1小節目からスタートすると、9小節目で男性が同じ旋律を歌い始めます。19小節目で女性が新たな旋律を歌い始めると、男性が27小節目から同じ旋律を歌い始めます。41小節目2拍目から女性が新たな旋律を歌い始めると、男性は49小節目2拍目から同じ旋律を歌い始めます。このように、かなり遅れて入ってくることになりますが、女性の次は男性 という風に、決まっており、この第1楽章の最後までそれは続きます。
89〜91小節間、例えば女性が、拍の最初の音だけを抜粋するとC H A G F E Cis D C H と歌うと仮定し、次に男性が同じ旋律を、92〜94小節間歌うと仮定します。そして99〜102小節間をオーケストラの伴奏と考えます。
これはほんの一例に過ぎませんが、このように、各歌手の分担と、オーケストラの部分を設定して演奏をし、各歌手の個性を出すように(別の声質の人が歌うように)、演奏を試みて下さい。
解説 : 稲田 小絵子
(92 文字)
更新日:2021年3月1日
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解説 : 稲田 小絵子 (92 文字)
アレグロ、ヘ長調、2/2拍子。ソナタ形式。第1主題の下行形とオクターヴ跳躍および第2主題の3連符が効果的に展開され、華やかさを増す一方で、対位法的な要素も楽章全体に張り巡らされている。
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