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モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第15(18)番(アレグロとアンダンテ) 第3楽章 K.533(K.494)

Mozart, Wolfgang Amadeus : Sonate für Klavier Nr.18 (Allegro und Andante)  Mov.3 Rondeau

作品概要

楽曲ID: 30527
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:5分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

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楽譜情報:7件
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解説 (2)

演奏のヒント : 大井 和郎 (736 文字)

更新日:2025年7月21日
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歌ではなく、器楽的要素がある第3楽章です。ヴァイオリンなどの弦楽器がテーマを奏でていると思って良いと思います。2小節目からは、メロディーラインに細かいアーティキュレーションが書かれており、このスラーに従います。例えば、2小節目1拍目のAG は、スラーがかかっています。そしてAは、非和声音です(ちなみに2小節目1拍目の和音は、CEGBです)。非和声音は次のGが解決音になりますので、Aに少しだけアクセントを付け、Gは、指を鍵盤からさっと離して、弱く、短くして下さい。同様に次のGEも同じです。4小節目も同じマナーで4つのユニットを弾いて下さい。これらはヴァイオリンのボーイングと考えます。

これらのアーティキュレーションは、ペダルを入れることで、短くするべき音符が伸びてしまいますので、例えば1小節目はペダルを入れても良いのですが、2〜4小節間等は、ペダルを控え、短く切る音符を優先します。

その際に左手の演奏法にヒントがあります。1〜4小節間は、左手の1の指で弾くCの音がペダルポイント(オルガンポイント)になりますので、そうなると、各拍の表拍の音がバスの音になります。1小節目はAF、2小節目はBA、3小節目もBA、4小節目は、GEFAになります。4小節目を除き、1〜3小節間の左手を演奏するとき、これらのバスの音を指で、2分音符分のばして下さい。そうする事で、2小節目から始まるアーティキュレーションを守ることが出来、ペダルを控えて短い音を切り、同時にバスをスムーズに伸ばす事ができます。

執筆者: 大井 和郎

解説 : 稲田 小絵子 (123 文字)

更新日:2021年3月1日
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アレグレット、ヘ長調、2/2拍子。ロンド形式。もともと小規模なロンドであったが、ソナタとして出版する際に、カデンツァ風のパッセージなどが挿入され、終楽章にふさわしく仕上げられている。また、対位法的な処理も加えられ、前楽章との統一がはかられている。

執筆者: 稲田 小絵子

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