ベートーヴェン :ピアノ・ソナタ 第3番 第3楽章 Op.2-3
Beethoven, Ludwig van:Sonate für Klavier Nr.3 3.Satz Scherzo
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:発展1 発展2 発展3 発展4 発展5 展開1 展開2 展開3
解説 : 岡田 安樹浩 (313文字)
(第3楽章)ハ長調 4分の3拍子 スケルツォ
前作op.2-2と同様、メヌエットにかわってスケルツォが用いられている。1拍半のアウフタクトをもつ動機が主部を支配しており、1小節を3拍を刻む動機と組み合わせられることでリズムの対比がなされている。リズム上の仕組みは、次の八分の六拍子のフィナーレを予感させているのかもしれない。
トリオは分散和音の音型の中に、第3拍目を強調するパターンが組み入れられている。ダ・カーポ後のコーダでは半音が強調されたパッセージが繰り返される。こうした音楽作りは優雅なメヌエットでは成し得ず、ベートーヴェンがメヌエットにかわってスケルツォを導入したのは、彼の音楽的な要求からの必然であったのかもしれない。
ピアノ・ソナタ 第3番 第3楽章
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