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ヤナーチェク :ピアノ・ソナタ 「1905年10月1日の街角で」 変ホ短調

Janáček, Leoš:Sonatá pro klavírní "I.X. 1905, Z ulice" es-moll

作品概要

楽曲ID:321
作曲年:1905年 
出版年:1924年 
初出版社:Hudební matice, Prague
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:15分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

執筆者 : 小崎 紘一 (565文字)

更新日:2010年1月1日
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ヤナーチェクが遺した唯一のピアノソナタ。《予感》と《死》の二つの楽章から成る。旋律に被せられるオスティナートが次第に侵食し、ドラマティックな展開を見せる《予感》、続く《死》ではそのオスティナートが全体を貫く単一のモティーフとなり、弔いの鐘のような様相を感じさせる。

1918年の祖国独立を頂点とする民族復興運動の機運が高まる中、作曲者が目の当たりにした悲劇(支配層であるドイツ系市民と地元チェコ人との抗争を鎮めるべく出動した軍隊により、チェコ人の青年が射殺されてしまった)を題材として書き上げた作品。自筆譜の冒頭には自身による次のようなコメントが添えられた。

「ブルノの芸術家の家の/白い大理石の階段を/血で汚して、一介の労働者フランチシェク・パヴリークが倒れた。/大学設立の請願にやってきただけだったのに/残忍な殺戮者たちの手にかかって殺されてしまった。/レオシュ・ヤナーチェク」

当初は三楽章からなる作品だったが、第二楽章の標題が《悲歌》から《死》に変更されたほか、初演直前に最終楽章が焼き捨てられている。ヤナーチェクはその初演にも満足を覚えることはなく、自筆譜をモルダウ川に投げ捨ててしまったが、初演で演奏したピアニストがそのコピーを所持しており、現在に至っている。作曲者から出版の許可が下りたのは初演から18年後のことであった。

執筆者: 小崎 紘一

楽章等 (2)

第1楽章

総演奏時間:6分00秒 

解説0

楽譜0

編曲0

第2楽章

総演奏時間:9分30秒 

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楽譜

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