ハイドン :ソナタ 第14番 第1楽章 Hob.XVI:3

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.14 Mov.1 Allegretto

作品概要

楽曲ID:32142
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:4分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用3 応用4 応用5

楽譜情報:5件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (394文字)

更新日:2025年1月26日
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明るく、活気のある第1楽章ですが、leggiero で演奏し、決して聴く側を圧迫することの無いようにします。その上で大切な事は装飾音の扱いです。装飾音を如何に演奏するかによって、この楽章の善し悪しが決まってきます。

推薦できる参考音源としては、前山仁美さんの演奏をお聴き下さい。目の覚めるような装飾の扱いが判ります。また、前山さんの演奏は、例えば、10小節目、右手の下行形パッセージを演奏する際に、必ずしもレガートでは無く、一つ一つの音をスタッカートにして、軽さを出しています。

また、調が変わった時も、カラーを変え、C-durとのコントラストがよくわかる演奏となっています。

展開部では、ハーモニックシークエンスを含めた調の移り変わりの後、最終的にc-mollに転調してしまいます。同じパッセージの繰り返しも多く見られますので、その度に強弱を変えて、平坦にならないように工夫してください。

執筆者: 大井 和郎