ハイドン :ソナタ 第15番 第1楽章 Hob.XVI:13

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.15 Mov.1 Moderato

作品概要

楽曲ID:32145
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:4分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用5 応用6 応用7

楽譜情報:6件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (500文字)

更新日:2025年1月26日
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まさに弦楽4重奏を意識した第1楽章です。例えば冒頭1小節目1拍目、フォルテの部分は、4名が同時にフォルテを出し、それからヴァイオリン2本が3小節目1拍目表拍まで2重奏で演奏し、3小節目1拍目裏拍から、ヴィオラとチェロが入ってくるようなイメージにします。

7~10小節間、2重奏と考えがちですが、例えば、7小節目を例に取ると、チェロがヘ音記号の、1拍目と2拍目の表拍である、Dis と E を、滑らかに弾き、ヴィオラが、ずっとその間 H を鳴らし続け、第1ヴァイオリンがト音記号の1拍目Aと、2拍目Gisを、第2ヴァイオリンが、1拍目裏拍のFisと2拍目裏拍のEを第1ヴァイオリンと交互に演奏するように、無理矢理弦楽4重奏に振り分けてしまいます。

その他の箇所も、自分なりにアレンジして、アンサンブルを常にイメージして演奏するようにします。スタッカートは弦楽器のデタッチのように弾き、20~21小節間の右手は、ヴァイオリンの細かいボーイングと考えます。その際、スラーのかかっている2つの音符の2つ目は、1つ目よりも弱く、軽く、短く弾くようにします。

全てをそのように、弦楽4重奏をヒントに弾いてみて下さい。

執筆者: 大井 和郎