ハイドン :ソナタ 第16番 第3楽章 Hob.XVI:14

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.16 Mov.3 Finale: Presto

作品概要

楽曲ID:32150
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:3分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用7 発展1 発展2

楽譜情報:6件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (508文字)

更新日:2025年1月26日
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劇的要素の強い第3楽章と考えて頂いて構わないと思います。2人の掛け合いのようなイメージで良いのではないでしょうか。忙しく舞台を駆け回りながら早口で喋る2人のキャラクターと考えても良いかもしれません。

冒頭8小節は2つの考え方が可能で、1~2小節間がキャラクターA、3~4小節間がキャラクターBと考えても良いですし、1~4小節間がキャラクターA、5~8小節間がキャラクターBと考えても良いです。

例えば4小節単位で考えたとき、1~4小節間の表情よりも、5~8小節間の表情の方はテンションがより高く感じますね。演奏ではこのような表情の違いを付けて欲しいです。

それから、方向性が欲しいです。例えば、23小節目にはフォルテと書いてある版もありますが、行きつくところは31小節目です。そこまでどのように方向性を持っていくかを考えたとき、最初からフォルテでは、なかなか行きつくところまでに方向性を持たせることは難しく、平坦になりがちです。23小節目はフォルテと書いてあっても、メゾピアノあたりから弾き始め、28小節目において左手の伴奏部分が4分音符に変わり、更にテンションを上げていく感じですので、強弱を大切に温存しておきましょう。

執筆者: 大井 和郎