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ハイドン : ソナタ 第35番 第1楽章 Hob.XVI:43 op.41-4

Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.35 Mov.1 Moderato

作品概要

楽曲ID:32183
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:6分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展1 発展2 発展3

楽譜情報:7件
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解説 (2)

解説 : 稲田 小絵子 (186 文字)

更新日:2020年2月9日
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第1楽章:モデラート、変イ長調、2/2拍子。ソナタ形式。

明快で決然とした付点リズムで始まる。この第1主題の動機は、第2主題でもたたみかけるように使用されるなど、楽章全体においてうまく機能している。展開部では推移部の素材を用いて転調を繰り返し、緊張を高め続ける。そして最後の3小節でアダージョの指示と効果的なフェルマータの使用によってゆっくりと終止し、ようやく再現部に入る。

執筆者: 稲田 小絵子

演奏のヒント : 大井 和郎 (450 文字)

更新日:2025年1月26日
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ハイドンの遊び心が十分に出ている第1楽章です。楽しく、生き生きと演奏してください。セクション毎に、どのような心理的描写であるか、想像してみて下さい。

1~11小節間、楽しく、威厳があり、ユーモアもたっぷりあるセクションです。付点のリズムが甘くならないように気をつけて下さい。

12~20小節間、わくわくするような期待感に溢れているセクションです。強弱の差で表現してみて下さい。16小節目までテンションを上げていき、17小節目から突然ドルチェにします。

20~27小節間、テンションがかなり上がるセクションです。シークエンスが上行する度に、音量も上げて行きます。

28~34小節間、たっぷり歌いたいセクションです、多少ロマン派的になっても良い部分です。女性の美しい歌と考えて下さい。

35~55小節間、再びわくわくするようなお話しをしているセクションです。41小節目より、右手が重音になりますので2重唱と考えても良いでしょう。

これらは一例に過ぎませんが、各セクションの場面を想像して、音楽を構築してみてください。

執筆者: 大井 和郎

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