ハイドン : ソナタ 第53番 第3楽章 Hob.XVI:34 op.42
Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.53 Mov.3 Vivace molto
作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:3分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:発展2 発展3 発展4
楽譜情報:8件解説 (2)
解説 : 大井 和郎
(521 文字)
更新日:2025年4月3日
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解説 : 大井 和郎 (521 文字)
この第3楽章に関して、筆者の楽譜には、短調のテーマが出てくるとことろ
には p マーキングが、長調のテーマが出てくるところには、mf のマー
キングがあります。Molt Vivaceと書かれていますが、そもそも、最初のe-
molのテーマをどのように捉えるかで演奏が変わってきます。
最初のe-molのテーマを演奏する際に、左手をレガートで、ペダルを使って
横に流れるように、旋律を歌のように弾く演奏の場合、p マーキングを守
ると、横に流れる歌のようにロマンティックに聴かせる事ができます。
一方で、左手の16分音符をはっきりとマルカートに近い音質で弾き、ペダ
ルを省き、2拍子を感じ、音楽を縦割りに演奏することで、テンションは高
くなり、p のマーキングも、緊張感のある p として捉えることができま
す。
ここから先は、短調と長調が入れ替わり、テーマはヴァリエーションのよう
になります。故に、最初のページで、e-molのテーマと、E-durのテーマを弾
いたとき、前述したような、2つの異なった弾き方により、雰囲気が大きく
変わってきます。最終的には奏者の自由ではあり、どちらが正しいと言うこ
とはありません。多くの演奏法を試し、自分の考えにしたがってみて下さ
い。
解説 : 齊藤 紀子
(211 文字)
更新日:2020年2月9日
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解説 : 齊藤 紀子 (211 文字)
第3楽章のヴィヴァーチェ・モルトは4分の2拍子で、ホ短調で書かれている。従って、前の楽章の終結部分とこの楽章の冒頭は、この楽章の主調から見ると、ドミナント→トニックの関係にある。冒頭には「インノチェンテメンテ 天真爛漫に」という指示がある。ロンド形式で書かれているが、そのロンド主題が同主長調にあたるホ長調で展開されたものも奏されることが特徴的である。楽章全体を通して上行音形が特徴的で、溌剌とした雰囲気が行き渡っている。
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