バッハ :組曲 ジーグ BWV 823
Bach, Johann Sebastian:Suite Gigue
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:応用3 応用4 応用5 発展1 発展2 発展3 発展4 発展5
演奏のヒント : 大井 和郎 (419文字)
3/8という拍子記号ではありますが、拍を3つ意識することはそこまで必要ではありません。例えばショパンのスケルツォのように、4小節単位4拍子で考えると全体像が見えてきます。
曲は前半と後半に分かれていて、前半36小節、後半36小節とピッタリ一致します。仮に4小節単位でフレーズを考えた場合、前半、後半ともに9つのフレーズがあることになります。そしてその考え方は理にかないます。
1~4小節間のあと、5~8小節間を弾くとシークエンスであることが解ります。そしてそれは、次の9~12小節間と13~16小節間も下行形シークエンスであることがわかります。このように、4小節単位で考えていくことで、曲が簡単に理解出来ます。この法則で曲を構築してみて下さい。
途中、平行調のAs-dur、下属調のb-mollへの転調が覧られます。各調によって音色や音量を変えてみて下さい。
f-mollの曲ですが、深刻性は感じられません。楽観的な方向でも間違いではありません。
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