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ハイドン :ピアノ・ソナタ 第3楽章 Hob.XVI:15

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Aria con variazioni

作品概要

楽曲ID:38264
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:4分20秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 大井 和郎 (591文字)

更新日:2025年5月30日
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通常、ヴァリエーションというのは、特別な指示がない限り、一貫してテンポを変えずに、最初から最後まで1つのテンポで進ませることが望ましいのですが、このエアーに関してはもしかしたら例外的に考えても良いのかもしれません。

ヘンデルなどのヴァリエーションとは異なり、このヴァリエーションは後半になればなるほど音数が増えていくというものでもなく、ピークポイントがあるわけでもありません。仮にテンポを1つにしてしまうと、ヴァリエーション3の様に、32分音符が多く出てくるところにテンポを合わせますので、全体が遅いテンポになりかねなく、今1つ盛り上がりに欠ける演奏となってしまう可能性もあります。

出来る事であれば、ヴァリエーション5(最後のヴァリエーション)は、最もテンションを上げたいところです。従って、多少のテンポの違いは許されるかも知れません。ヴァリエーション5は、割と快速に演奏したいところです。

もう1つの着目点は、曲中、多くの、強拍位置での「経過音」と「稽留音」が見られます。ヴァリエーション1がその連続です。これらの非和声音は次に来る解決音よりもほんの少し大きく(別の言葉で言えば解決音を小さく)弾いて下さい。

執筆者: 大井 和郎
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