作品概要
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(547 文字)
更新日:2024年4月1日
[開く]
演奏のヒント : 大井 和郎 (547 文字)
更新日:2024年4月1日
[開く]
どのような感情表現であるかはさておいて、いずれにせよ、このアルマンドには絶大な美しさがあります。そしてそれは、スムーズに横に流れることで再現できますので、くれぐれも、硬い音を出さない様に進みます。カデンツの部分で少し溜め込んで(時間を取って)次に進むことは、積極的に実践してみて構いません。
前半、後半共に、ピークポイントになるであろう箇所を把握し、方向性を持たせます。前半であれば、左右の手が広がる5小節目3拍目かもしれません。
後半であれば、19小節目4拍目かもしれませんが、和声的には穏やかな部分ですので、その他の箇所かも知れません。これらは奏者に委ねられます。
このアルマンドで、一点気をつけるのは、1つの音符から2本の棒が出ている音符です。これは少なくとも、その部分は2声と考えますので、音量も大きくなるべきで、例えば、14小節目1拍目の左手C、19小節目1拍目左手Gなどです。この2つの例、どちらもレゾリューション(和音の解決)でありますので、本来であればその前の音符より弱く弾くのですが、そうすると、2声にきこえなくなります。
このような箇所は、たとえレゾリューションであっても、その音を強調し、音価を守り(14小節目であれば付点8分音符分きちんと伸ばす)多声であることを聴かせて下さい。
執筆者:
大井 和郎
楽譜
楽譜一覧 (14)

バッハ イギリス組曲
(株)全音楽譜出版社
(株)全音楽譜出版社

ベーレンライター35 バッハ 6つのイギリス組曲 BWV806-811
(株)全音楽譜出版社
(株)全音楽譜出版社

(100)バッハ イギリス組曲
ヘンレー
ヘンレー

(100)バッハ イギリス組曲
ヘンレー
ヘンレー

J.S.バッハ イギリス組曲
(株)新芸術社
(株)新芸術社

GYP00038656 バッハ イギリス組曲 第1巻 BWV 806-808/ツェルニー編
HAL・LEONARD
HAL・LEONARD

GYP00079419バッハ イギリス組曲全曲 BWV 806-811
ベーレンライター社
ベーレンライター社

バッハ イギリス組曲
(株)全音楽譜出版社
(株)全音楽譜出版社

バッハ, J. S. : イギリス組曲 BWV 806-811/原典版
ヘンレ社(ヤマハ)
ヘンレ社(ヤマハ)

(100)バッハ イギリス組曲
ヘンレー
ヘンレー

(100)バッハ イギリス組曲
ヘンレー
ヘンレー