バッハ :フランス組曲 第6番 クーラント BWV 817

Bach, Johann Sebastian:Französische Suiten Nr.6 Courante

作品概要

楽曲ID:39149
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:クーラント
総演奏時間:2分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

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楽譜情報:20件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (571文字)

更新日:2023年4月16日
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軽快で速く楽しいイタリアンスタイルのクーラントです。

ここからは筆者個人的な話になりますが、例えば1小節目、棒が上に伸びている音符と下に伸びている音符は声部の異なる音符と判断します。従って下声部の左手がAで終わり、そこから右手のHが引き継げば、単純な音階に聞こえるのですが、筆者はどうしても別声部で書かれているからには別声部として聞こえなければならないというポリシーがありますので、何をするかというと、2拍目の最初の音である16分音符のAを実際より余計に伸ばします。8分音符分位です。そうすると、Aが伸びている間に次のHが始まりますから別声部に聴かすことができます。2小節目3拍目も同じです。ここまでマニアックになると大変ですので、これは、こういう人もいる 程度にお聞き下さって結構です。

10小節目、1拍目裏拍からタイが書かれてある音符は2拍目の表拍まで伸びます。ここの1拍目にペダルを踏む奏者がいます。それはそれで否定はしないのですが、11小節目のような、E Gis H の和音に、Dis などの非和声音が入ってくるときは気をつけます。ペダルを踏み続けることで濁りが生じるからです。このような箇所はフィンガーペダルを用いると良いです。

17~24小節間cis-mollに転調します。この部分だけは音色や音量を変え、ムードそのものを変えましょう。

執筆者: 大井 和郎

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