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ハイドン : 12のメヌエット 第12曲 Hob.IX:8 ヘ長調

Haydn, Franz Joseph : 12 Menuette *in preparation* F-Dur

作品概要

楽曲ID: 44770
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:メヌエット
総演奏時間:1分20秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (2)

演奏のヒント : 大井 和郎 (601 文字)

更新日:2025年7月21日
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まず、メヌエットという曲そのものは舞曲である事を忘れてはなりません。舞曲を前提に曲を作り上げるとき、オペラのアリアのようにたっぷりと歌うという考え方では無く、軽快で活発でリズミカルな部分が欲しいところです。そのような考え方から得られる結論としては、あまりゆっくりすぎないことが大事です。そして、横に流れるばかりでは無く、縦の線も大事にしたいところです。

6小節目に見られるような、2つの音がペアになって進むところは、ヴァイオリンのボーイングをイメージして、弦楽4重奏的な発想で良いと思います。

「横に流れるばかりでは無く」と、言いましたが、方向性も大切です。各セクションやフレーズで、最も向かって行くべきポイントを抑えておきましょう。例えば14小節間であれば2小節目に向かいたいので、1小節目のC3つは、ほんの少しずつ音量を上げて2小節目のCに達するようにします。後に、2小節目最高音であるAに達したら、そこから徐々に音量を下げていきます。

58小節間では6小節目Cisがあるところに向かいます。9~12小節間では、11小節目に、以下は同様です。これは一例に過ぎませんが、このような方向性を付ける事で、曲にメリハリが出てきます。

執筆者: 大井 和郎

解説 : 今関 汐里 (93 文字)

更新日:2021年3月1日
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1785年作曲の作品。4分の3拍子、ヘ長調。8小節+12小節の構造からなる。左手が伴奏、右手が旋律を奏でる。主題の前楽節(1〜4小節目)は躍動的であるが、後楽節はよりカンタービレである。

執筆者: 今関 汐里

楽譜

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