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ギロック :こどものためのアルバム コラール・プレリュード

Gillock, William:Album for chirdren Choral Prelude

作品概要

楽曲ID:45145
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分50秒
著作権:保護期間中

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:基礎5 応用1 応用2 応用3

楽譜情報:2件

解説 (1)

演奏のヒント : 杉浦 菜々子 (702文字)

更新日:2025年4月2日
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4声体を美しく響かせることが求められます。レガートはペダルに頼らず、指を使って音をつなげることが大切です。楽譜に「with pedal」と指示されていますが、響きを補うためのものであり、教会の音響を再現する意味合いが強いため、あくまでレガートは指で作り、音楽の流れを大切にする意識を持ちましょう。和音のバランスを整えることはもちろんですが、各声部の横の流れにも注意を払うことも大切です。1〜2小節や9~10小節では、ソプラノとバスが平行に動くため、寄り添うような響きを意識し、3〜4小節や10~11小節では反行の動きにより広がりを感じさせるとよいでしょう。音の方向性を明確にしながら、旋律の自然な流れを意識します。フレーズのまとまりとしては2−2−4小節の単位で捉えることで、統一感のある演奏につながります。13小節のpiù fでは、力で押し込むのではなく、右手の密集した響きを十分に感じながら、音の厚みを活かして響きを増すイメージを持ちましょう。

17〜18小節ではホ短調に移り、19〜20小節はそのゼクエンツとなります。この部分では、優しく語りかけるような表現を心がけるとよいでしょう。対照的に、25小節ではト長調に戻り、より清々しく輝かしい響きが感じられます。続くpiù fも、密集した和音を充実して響かせることが重要です。

Slowerと書かれた2分の3拍子の部分では、呼吸とともに一層深く和音を味わいながら演奏しましょう。この曲のコーダとして、演奏者自身が満足感を得られるよう、喜びを持って弾くことが大切です。音楽の流れを大切にしながら、最後まで豊かな響きを意識し、心を込めた演奏を目指しましょう。

執筆者: 杉浦 菜々子

楽譜

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