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ギロック :こどものためのアルバム ワルツ・エチュード

Gillock, William:Album for chirdren Valse Etude

作品概要

楽曲ID:45160
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:3分00秒
著作権:保護期間中

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用4 応用5 応用6 応用7

楽譜情報:4件

解説 (2)

演奏のヒント : 杉浦 菜々子 (690文字)

更新日:2025年5月12日
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華やかなコンサート用の練習曲です。右手の細かなパッセージや、左手のリズムの変化、内声の動きなど、演奏者の音楽的な集中力とテクニックが求められますが、それらをクリアすることで、音楽の流れとノリに身を委ねて楽しめる作品です。

冒頭の細やかなモチーフから、4小節目で一気に駆け上がるように展開する部分は、ショパンの《子犬のワルツ》を彷彿とさせ、爽快な推進力を与えています。クレッシェンドを伴い駆け抜けて、しかし慌てずに弾くことで、爽快な印象を作ることができるでしょう。9小節目からは、右手のアクセントの音と左手のリズムが一致してきます。シンコペーションによって、リズムのズレが生まれ、音楽が一層生き生きとしてきます。この部分は、ジャズを好んだギロックならではのセンスが感じられ、演奏にも少し遊び心を取り入れると魅力的に響きます。テンポ感を大切にしながら、リズムの「ノリ」をしっかり感じて弾きましょう。

中間部は変ホ長調に転じ、Meno mosso molto lyricoと書かれているとおり、雰囲気ががらりと変わります。旋律はたっぷりと、息を深く取るようなつもりで丁寧に歌っていきましょう。左右が寄り添って動く箇所では、まるでハモるように、響きを聴き合いながら柔らかく弾くと効果的です。ペダルの使い方にも工夫が必要で、濁らせず、でも音のつながりは大切にしたいところです。

全体を通して、ワルツの優雅さとジャズのリズム感、そしてエチュードとしてのシャープな技巧性がバランスよく共存しています。練習の中でそれぞれの要素を丁寧に捉えながら、最終的には音楽そのものを楽しんで演奏することが大切です。

執筆者: 杉浦 菜々子

解説 : 今関 汐里 (238文字)

更新日:2021年3月1日
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参考動画&オーディション入選(1件)

村上 詩織(入選)

楽譜

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