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グルリット, コルネリウス :こども音楽会 晴れた空 Op.210-12

Gurlitt, Cornelius:Der erste Vortrag Heiterer Himmel Op.210-12

作品概要

楽曲ID:48790
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 熊本 陵平 (398文字)

更新日:2025年5月30日
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ハ長調、複合三部形式

A[a(1から8小節)+b(9から24小節)+a1(25から32小節)]

B[c(33から40小節)+d(41から48小節)]

48小節からダ・カーポアルフィーネで楽節Aに戻り、楽節Aの終わりである32小節がフィーネとなることからA B Aの複合三部形式である。

メヌエットなど優雅な舞曲を想起させる主題。5小節から属調ト長調へ部分転調する。小楽節bよりゼクエンツを繰り返して下行していき20小節から半終止を迎える。25小節から楽節aへ戻り32小節で終結。

 楽節BはAにおいて特徴的だった付点のモティーフはなく、より長い音価の旋律によって構成されており、穏やかである。こうした楽節の性質の違いを表現したい。

執筆者: 熊本 陵平
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