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パルムグレン :太陽と雲 6月 夏至祭のポールのまわりで Op.102-6

Palmgren, Selim:Sun and Clouds "Juni Kring midsommarstangen(June/Around the midsummer pole)" Op.102-6

作品概要

楽曲ID:49069
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分10秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 渡邊 真里子 (456文字)

更新日:2024年8月7日
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 スカンナジヴィア民族舞踊のリズム「ポルスカ」を用いている。北欧の夏至を祝う陽気な民族舞曲と言える。主題、展開部、Gammal rundans.(古いスタイルの円舞曲)、再現部、というシンプルな構成である。

 主題は明快で、陽気な旋律である。安定感のある低音部は、どっしりとして豊かである。旋律は付点のリズムを用いた、極めて明るい音の運びである。

 展開部は舞曲らしく、生き生きとした描写である。15小節より円舞曲らしく旋律が舞い踊る。低音域はG音が保続する。内声は半音上行し、高揚感に包まれる。夏至祭に炊かれる篝火を想起させる。17―18小節で、Ddurに転調する。

 19小節より28小節まで、Gammal ringdans.で表現される。円弧を描くように疾走する。quasi Clarinettoの指示があり、木管楽器の響きを要求する。左も緩やかに8部音符で上下行し、大らかに歌い上げる。

 29小節より再現部となる。Gdurに転調し、ポルスカが再び登場する。終結部は力強く、和音を連打し、高らかにfzで締め括る。

執筆者: 渡邊 真里子
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